日本酒のラベルと特定名称酒

管理人は七田 純米吟醸 雄町50 無濾過生原酒が好きです。

と言われても何のことかよくわかりませんよね?しかし日本酒のラベルに書かれているこの呪文を解読できないと、気に入った日本酒を見つけて別の機会に同じ銘柄を頼んだのに「あれ?思っていた味わいと違う」ということが起きてしまいます。

まずはラベルに記載されている内容について解説します。

ラベルの構成

日本酒のラベルは銘柄名、特定名称、原料のお米・精米歩合、製造工程で構成されます。

七田の例項目意味
七田銘柄名日本酒の名前(商品名)
純米吟醸特定名称副原料として醸造アルコールを加えているか、原料のお米をどれくらい削っているかの基準
雄町50原料のお米・精米歩合原料のお米と、お米をどれくらい削っているかのパーセンテージ
無濾過生原酒製造工程お酒をどのような工程で製造したのか
日本酒のラベルの意味

「七田 純米吟醸 雄町50 無濾過生原酒」を例にとると、七田
しちだ
という銘柄を原料として50%まで削った雄町
おまち
という酒造好適米
しゅぞうこうてきまい
米麹
こめこうじ
のみを用いて製造し、濾過
ろか
せず加熱(火入れ=低温加熱殺菌)せず、製造後に水も加えていない「しぼりたての味わいを楽しめる日本酒」と読み取ることが出来ます。

美味しい日本酒に出会った際は銘柄名に加えて特定名称も合わせて覚えておくと、別の機会にまた楽しむことができます。

特定名称酒の種類

特定名称酒は副原料に醸造
じょうぞう
アルコールを加えている場合は「本醸造酒
ほんじょうぞうしゅ
」、加えていない場合は「純米酒
じゅんまいしゅ
」に分類され、吟醸造り(伝統的によりよく精米したお米を低温でゆっくり発酵させ、かすの割合を高くして、特有な芳香ほうこう吟香ぎんか)を有するように醸造すること)で製造された日本酒は「吟醸酒
ぎんじょうしゅ
」に分類されます。

醸造アルコールと聞くと三倍増醸清酒の悪いイメージもありますが、主にサトウキビを原料として発酵させた純度の高いアルコールのことで体に悪い成分が含まれていないのは当然のこと、サトウキビ由来の香りや味もほとんどなくクリアな味わいをしています。

日本酒は
もろみ
(米、米麹、酒母
しゅぼ
、仕込み水をタンクなどに入れて発酵させたどろどろの液体)から製造していきますが、華やかでフルーティーな吟醸香はアルコール度数が低いと、その成分が醪に溶け出さず酒粕
さけかす
に残ってしまいます。そこで高濃度の醸造アルコールを加えることにより、香りの成分をお酒に溶け込ませることができるのです。

日本酒の新酒の味わいを全国規模で競う全国新酒鑑評会
ぜんこくしんしゅかんぴょうかい
で、金賞をとる日本酒の多くが醸造アルコールを添加した香り高い吟醸酒や大吟醸酒です。

本醸造酒の定義

米(こうじ米使用割合15%以上)・米麹・醸造アルコールを原料とし、精米歩合と製造方法により以下のように呼び分けます。

特定名称酒精米歩合
本醸造酒ほんじょうぞうしゅ
70%以下
70%以下
特別本醸造酒とくべつほんじょうぞうしゅ
60%以下または特別な製造方法(要説明表示)
60%以下または特別な製造方法(要説明表示)
吟醸酒ぎんじょうしゅ
60%以下
60%以下
大吟醸酒だいぎんじょうしゅ
50%以下
50%以下

純米酒の定義

米(こうじ米使用割合15%以上)・米麹を原料とし、精米歩合と製造方法により以下のように呼び分けます。

特定名称酒精米歩合
純米酒じゅんまいしゅ
特別純米酒とくべつじゅんまいしゅ
60%以下または特別な製造方法(要説明表示)
60%以下または特別な製造方法(要説明表示)
純米吟醸酒じゅんまいぎんじょうしゅ
60%以下
60%以下
純米大吟醸酒じゅんまいだいぎんじょうしゅ
50%以下
50%以下

次回予告

次回は日本酒の甘辛の基準となる日本酒度について掘り下げたいと思います。

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